IO-DATAのルータに外出先から接続します。すでにVPNサーバが立ち上がっていることを前提の解説となっています。2重ルータになってない環境を前提に解説しています。環境によっては、この方法で接続できないことがあります。また、実施に関しては自己責任でお願いします。
ここの解説で使用しているIO-DATAのルータはWN-AC1600DGR3です。
また、スマートフォンはiPhone5S (iOS9.3.4)です。
iPhone5S (iOS9.3.4) で外出先から自宅にVPN接続する
iPhone5S (iOS9.3.4)のVPN設定
外出先で公共無線LANなどのネットワークに接続した状態で、設定画面を開きます。
VPNの画面が開きますので「VPN構成を追加...」をタップします。
構成の追加の画面が開きますので、
タイプ:PPTPを選択します。
説明:任意の名前を入力します。
サーバー:ルータに設定したダイナミックDNSを入力します。
※iobb.netで登録した場合は、xxxx.iobb.netの形式になります。(xxxxは設定したID)
アカウント:ルータのPPTP(VPNサーバ)の設定で決めたユーザ名を入力します。
パスワード:ルータのPPTP(VPNサーバ)の設定で決めたパスワードを入力します。
入力が終わりましたら画面右上の「完了」をタップします。
PPTPはセキュリティが高くないとの警告メッセージが表示されますが、「保存」をタップします。
状況のスイッチをONにすると、しばらくすると「接続中」に変わります。画面の上にマークが表示されていれば、VPN接続中です。これで、インターネット上に流れるデータは暗号化された状態で自宅を経由することになりますので、悪意のある公衆無線LANに接続してしまったとしても、データを容易に覗き見ることができなくなります。
PPTPを利用したVPNは安全でない場合がありますのメッセージについて
PPTP は古いプロトコルのため、データ保護は強度が高くありません。 iOS 9 以前および OS X v10.11 以前では利用可能ですが、iOS 10 および macOS Sierra では利用できません。Appleは後方互換性を捨てたアップデートをしばしば実施します。古いプロトコルを使わせないために、強行に出た感じですね(^^;
と言っても、L2TP/IPSecに対応したお手軽価格帯の市販の個人向けルータが無いのも事実です。ルータ側のアップデートに期待したいところです。
※参考文献
「PPTP を使用する VPN は安全でない場合があります」という警告が表示される場合 -Apple